断熱用語辞典
このページでは、断熱材に関する用語をご覧いただけます。
- 基礎断熱
床で断熱するのではなく、地面に接している住宅の基礎部分に、断熱材を施工すること。
基礎のコンクリートは室温や地熱を蓄える機能を持つので、基礎断熱をすると住宅内の温度を安定させることに役立ちます。
一方、基礎の断熱材がシロアリの通り道になることもあるため、しっかりとしたシロアリ対策が必要になります。- 気流止め
通常の木造軸組工法の住宅では、床~外壁、床~間仕切り壁、壁~天井などで断熱材が分断されてしまう事があります。その隙間から外気が侵入するため何もしないと断熱効果を下げてしまいます。
この不要な外気の侵入を止めるために、上記の取り合い部に施工する部材が気流止めです。
木材や、防湿フィルム付きロックウールなどを丸めて施工することが多いようです。- 吸音
吸音とは文字通り床や壁などが音を吸い込む性質を持つこと。カーテンやカーペットなどはもちろん、ロックウールもその多孔性から吸音性が高いとされている。吸音は「不快な反響音を減らす」機能を指すのに対し、「防音」は音の大きさ全体を減らすという性質があります。普段は同じように使われている二つの用語も建築の現場では厳密に使い分けられています。
- グラスウール
グラスウールは、リサイクルガラスなどを高温溶融し、綿状に繊維化した断熱材です。主に充填断熱材としてマット状の製品を使用します。
ロックウールと並んで「繊維系断熱材」の代表的な存在です。
グラスウールは一般品と高性能品があり、一般品の24Kと高性能品の16Kは、ロックウールと同じ、断熱性能(熱伝導率:0.038W/(m・k))です。- 結露
結露とは物質の表面や内部で、空気中の水蒸気が凝縮して水滴となって付着すること。
結露はガラス窓などの表面にできる「表面結露」と壁の内側にできる「内部結露」に分けることができます。
内部結露は、断熱材や木材を痛める原因になることもあるため、施工の段階で丁寧な防湿処理をすることが必要です。- 硬質ウレタンフォーム
ポリイソシアネートとポリオールを原料として反応させた断熱材です。
熱を伝えにくいガスを含んだ気泡を数多く含み、薄くても断熱性が高く、外張り断熱に適した断熱材といえます。また、現場での吹付け工法も可能で複雑な構造物にも連続した断熱層を造ることが出来ます。
但し、現場発泡の場合、吹付け過多による削り出し作業などが起こらないように施工管理が重要です。- コールドドラフト現象
コールドドラフトとは、冬の夜間など外気温が低い時に窓ガラスの室内側が冷たくなり、ガラス付近の空気が冷やされて生じる下降気流のこと。 人体には不快なすきま風のように感じることが多い。
断熱性の高い複層ガラスを使用したり、室内の空気を撹拌するなどの対策が有効です。