断熱用語辞典
このページでは、断熱材に関する用語をご覧いただけます。
- 住宅性能表示制度
住宅性能表示制度とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)の一部を占める制度であり、様々な住宅の性能を分かりやすく表示することを定めたものです。
・「新築住宅の瑕疵担保責任期間を10年間義務化」すること
・トラブル解決のための「指定住宅紛争処理機関」を整備すること
とならぶ品確法の重要な柱です。
「省エネルギー対策等級」はこの制度に基いて温熱環境を評価する基準であり、等級4をトップとして1〜4のランクが設けられています。- 充填断熱
充填断熱とは柱や間柱の間に、断熱材を充填する工法で、充填断熱工法とも呼ばれます。木造住宅では最もポピュラーな断熱工法です。
壁の内側の空間を利用するために、外張り断熱よりコストを低く抑えることが出来ます。
外張り断熱には、主にプラスチック系や繊維系ボード状の断熱材が使用されるのに対し、充填断熱では一般にはロックウールやグラスウール等の繊維系断熱材が使用されます。- 省エネルギー対策等級
省エネルギー対策等級とは「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に定められる性能表示事項のひとつで、住宅の断熱性能を示す基準です。
等級の数値が大きくなるほど断熱性能が高くなります。
具体的には熱損失係数(Q値)や夏期日射取得係数(μ値)や結露防止対策、それに地域区分などによって等級が決まります。
等級は1から4までに分かれていますが、現在は等級3(新省エネルギー基準)に該当する住宅が多く、今後は等級4(次世代省エネルギー基準)対応の住宅が中心になると言われています。- 省エネルギー法
工場、輸送、建築物などのエネルギー使用を合理化し省エネルギーを実現するために定められた法律。住宅関連では各種の「省エネ基準」がこの法律によって定められています。「旧省エネルギー基準」(昭和55年基準)、新省エネルギー基準(平成4年基準)、次世代省エネルギー基準(平成11年基準)、平成25年基準などが該当する。 これらは「品確法」に基づく「省エネルギー対策等級」と並んで、住宅ローンの金利低減や税制優遇を受けるための重要な基準となっています。
- スマートハウス
スマートハウスとは、IT技術を駆使して家庭内のエネルギーを最適に制御した住宅のことです。
HEMS(home energy management system)と呼ばれる家庭のエネルギー管理システムを使って、各種家電や住宅設備、太陽光発電、蓄電池などを一括制御する仕組みを指すことが現在では多いようです。
省エネに重点をおいた住宅がエコ住宅と呼ばれるのに対し、スマートハウスは、「ITを使った最適制御」という側面が強く打ちだされた言葉です。- 生活騒音
生活騒音とは文字通り人が生活することに伴って発生する音のうち、聞く人によって不快に感じられる音のこと。 エアコンなどの家庭用設備や、洗濯機などの家庭用機器、楽器や、ひとの話し声など多くの音が生活騒音になり得ます。 単純に音圧レベル(dB デシベル)だけでは評価することが出来ないため、規制の対象にはなじまず、生活者それぞれが周囲に配慮して生活騒音を発生させない心配りが必要です。 ロックウールなど吸音性の高い建材を使用することも、生活騒音の発生を防ぐ有効な手立てといえます。
- セルローズファイバー
セルローズファイバーとは、新聞古紙を原料とした木質繊維系断熱材です。
施工する際には、専用の機械によって吹込み充填します。天井裏、壁、筋交い部などにも隙間なく施工することができます。
ロックウールも同様にバラ状の綿を専用の機械で吹込みする工法の断熱材があります。- ゼロエネルギー住宅
家庭で使う電気やガスのエネルギーを、自宅の太陽光発電などで作り出し自給自足できるようにした住宅のことです。
ゼロエネルギー住宅を実現するためには、「高断熱・高気密」の住宅であることと、照明や冷暖房などの住宅設備が高効率なものであること、そしてエネルギーを作り出す「太陽光発電や風力発電」などの設備を持つことが必要となります。- 繊維系断熱材
繊維系断熱材とは、ロックウール、グラスウールなど、繊維状の形状を持つ断熱材の総称です。取り扱いが容易で、コストもリーズナブルなために、日本の木造住宅では最も多く使用されている断熱材です。いわば断熱材の定番といえる存在です。
- 外断熱
コンクリートや石の躯体(建築物)を外側から断熱材でつつむ方法を外断熱と呼びます。一般にはRC造(コンクリート)の場合には「外断熱」、木造住宅の場合には「外張り断熱」と呼ばれています。
- 外張り断熱
木造住宅の躯体の外側に断熱材を施して断熱する方法です。
切れ目のない断熱処理が用意に出来、柱間や小屋裏が住宅スペースとして使用できるなどのメリットがある反面、壁に断熱材を施工するため、外壁保持の強度に問題を生じることもあると言われます。外張り断熱と充填断熱についてどちらが自分のニーズ(住宅)にあっているかを慎重に検討する必要があります。